■商標調査・商標検索
商標調査は、単なる出願準備の一工程ではなく、ビジネス上のリスクを未然に防ぎ、
ブランドの安全性を確保するための重要なプロセスです。
弊所では、商標調査を目的別に分類し、それぞれのタイミングやリスクに応じて
適切な調査サービスを提供しております。
1. 商標出願の可否を判断するための調査(事前調査)新たな商標を出願する前に、その商標が既に他人に登録されていないかを調べる調査です。類似商標が存在する場合、出願しても拒絶されたり、将来権利侵害とされる可能性があります。
◇実施すべきタイミング
→商標の出願前。
→新商品・新サービスのブランド名決定時。
◇調査する理由
→拒絶リスクを事前に把握し、費用と時間の無駄を回避。
→他社の登録商標と競合しないよう商標の安全性を確保。
→訴訟や異議申立などでの、将来のトラブルを防止。
2. 使用前のリスク確認のための調査(クリアランス調査)
出願はぜずに商標を使おうとしている場合でも、その使用が他人の商標権を侵害する可能性が
あるかを調ぶべきです。
出願していなくても、無断使用によって損害賠償請求や差止請求を受けるリスクがあります。
◇実施すべきタイミング
→ブランドやロゴを市場投入する前。
→広告、カタログ、パッケージなどに印刷する前。
◇調査する理由
→無断使用による権利侵害のリスクを回避。
→市場投入後のブランド変更や回収コストを防止。
3. 商標ポートフォリオ調査
商標ポートフォリオ調査とは、特定の企業(自社または他社)が保有する商標を体系的に調査・
分析する業務です。
対象企業がどの国に、どの区分で、どのような商標を出願・登録しているかを洗い出し、
そのブランド戦略の全体像・重点領域・未カバー領域などを明らかにします。
この調査は単なる商標の有無確認にとどまらず、知財戦略や市場展開の分析・予測に役立つ
高度な調査です。
弊所では、中国・日本・WIPOを含む主要な商標データベースを横断的に調査し、
対象企業の商標を分析いたします。調査の結果は、国・区分・登録状況別のマッピング、
ブランディング傾向の可視化など、クライアントの戦略判断に活用いただける形で
レポート化いたします。
◇実施すべきタイミング
→自社のブランド資産を整理・評価したい、商標ポートフォリオを構築したいとき。(上場など)
→他社(競合・パートナー・模倣リスク先)の商標戦略を把握したいとき。
→市場参入前に、主要プレイヤーのブランド領域を分析したいとき。
→ライセンス交渉や紛争対応のため、相手の出願状況を調査したいとき。
4. 異議申立・無効審判・不使用取消審判・商標侵害訴訟のための調査
この四つはそれぞれ異なる手続きに見えるが、
いずれも「他人の商標権や使用と、自社の商標権や使用との関係性」が争点となる場面です。
これらの対応を検討するにあたり、共通して重要となるのが、以下の2点です。
・商標が類似しているかどうかの判断
・商標の安定性の分析
弊所では、これらを踏まえた調査を行い、攻めと守り両面から判断をサポートいたします。
◇実施すべきタイミング
→他人の商標が自社と類似しており、市場での混同や営業上の不利益が懸念されるとき。
→他人の商標が自社の問題となり、不正出願や使用痕跡があるかどうかを確認したいとき。
→自社が侵害警告を受けた際、実際に侵害に該当するかどうか確認したいとき。
→ライセンスや訴訟など、法的対応を検討する前段階として。
◇調査する理由
→商標の類似判断を専門的に行い、混同の有無を評価するため。
→相手の商標について、不使用や識別力欠如、先行権利の存在等による異議・無効理由を探せます。
→異議申立、無効審判、訴訟に進むべきか、あるいは和解交渉など他の選択肢をとるべきかの判断材料となる。
→自社ブランドを守るだけでなく、模倣やフリーライドを未然に防ぐための予防として活用可能。
弊所の商標調査サービス
弊所では、商標専門の調査スタッフで、精妙な検索式×高価なデータベース×AI検索システムをを併用し、
日本語・中国語を含む多言語対応で、中国・日本・国際の商標調査と分析を行っております。
ご予算と目的に応じて、簡易調査から詳細報告書付きの専門調査まで柔軟に対応可能です。
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